top of page
デザインブック

労働災害事例:地山崩壊

分類:地山崩壊

 

掘削作業中、突然地山が崩壊。

          

【発生状況】                   

下水管を道路下に埋設する工事中に発生した。

 

災害発生当日、下水管(直径0.2m、長さ4m)を道路下に

埋設するため、現場代理人の作業指揮の下に4人の作業

員が、ドラグ・ショベルを使用しながら掘削作業を開始

した。

ドラグ・ショベルの運転者が、一次掘削で、幅1.5m、

掘削底長さ2.5m、深さ1.6mまで掘削したところ、

掘削面の西側底部に既設の水道管(内径0.9m)が出てきた。そこで、現場代理人がドラグ・ショベルで水道管を壊さずに掘削するよう運転者に指示し、機械堀りと作業員による手掘りを併用して掘削作業を進めた。

被災者は、現場代理人に「かき板」等の道具を渡すため掘削面に入ったり、地上付近の清掃等を行っていたが、現場代理人は掘削底で「かき板」による手掘りをし、被災者は、バールで手掘り掘削の作業を行っていた。

作業開始40分後掘削箇所の東側法面(のりめん)の土砂がパラパラと崩れ始めたので、2人は地上に避難しようとしたところ、土砂が突然崩壊し、2つの土塊(200kgと60kg)が被災者の後頭部に次々と直撃し、被災した。

             

【原因】

  • 掘削箇所およびその周辺の地山について、

  (1)形状、地質および地層の状況

  (2)掘削箇所の地層は、南北方向に3層の地層の存在が確認できたとのことであったが、

  き裂、含水、湧水の有無および状態などの事前の綿密な調査を行わなかったこと。

  • 地山の崩壊、土石の落下等により、労働者に危険を及ぼすおそれのある場所で、あらかじめ、適切な土止め支保工等の措置が講じられていなかったこと。

  • 土止め支保工の作業計画に関し、発注者からの「土止め工標準構造図」を入手していたにもかかわらず、現場の地層、地質の条件に合致した安全対策に配慮した作業計画が作成されていなかった。

  • 元方事業者は、当日、一次請負の現場代理人と作業開始前の作業打合せを行っておらず、いわば、請負事業者まかせの管理状態であったこと。

             

【対策】                           

  • 下水管の埋設工事を施工する際には、事前に発注者から地層、地質などの状況を調査した地質調査資料を入手し、それに基づいた現場の実地調査を行うとともに、掘削開始後においても、随時、地層、地質の状態やそのき裂、含水、湧水などの状況を記録する必要があること。

  • 地山の崩壊、土塊、土石の落下などにより労働者が被災することを防止するため、あらかじめ矢板(やいた)、くい、腹おこし、切梁(きりばり)などで構成される土止め支保工の組立図を作成し、それに基づいた土止め支保工を掘削作業開始前に適正に設置しておくこと。

  • 掘削作業についても、土止め支保工の設置後の作業の方法、手順を定め、全員に周知しておくこと。

  • 元請と事前にその日の作業開始前に、安全ポイントの打合せを行い、掘削作業における危険性、作業時の注意事項等の相互確認を行っておくこと。

建設現場
重機用駐車場

Copyright © 2022 Civilweb Co.Ltd. All rights reserved.

bottom of page