
労働災害事例:コンクリートポンプ車
分類:コンクリートポンプ車
コンクリートポンプ車の攪拌機を清掃中に巻き込まれる。
【発生状況】
作業員がコンクリートポンプ車の撹拌機内部を清掃中に、回転
している撹拌棒に巻き込まれた。
被災者は、現場におけるコンクリート圧送作業を終了して会社
の事務所に戻り、使用したコンクリートポンプ車の撹拌機を
1人で清掃していた。
その後、同僚がコンクリートポンプ車の撹拌機に巻き込まれ
死亡している被災者を発見した。
この時、コンクリートポンプ車のエンジンは稼働しており、
撹拌機の作動レバーも入ったままの状態であった。
撹拌機は、コンクリートミキサー車から受けたコンクリートが
固まらないように撹拌する装置で、内部には撹拌用の羽根がつ
いた撹拌棒が回転するようになっている。なお、コンクリート
の圧送作業時には、撹拌機の開口部の保護用の金属網を取り付けてあるが、清掃時にはこれを取り外す必要があった。
【原因】
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清掃作業に当たり、被災者が事業者に指示された手順により、撹拌機のスイッチを切らず作業を行っていたこと。
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内部の洗浄中に、回転している撹拌棒に近付き過ぎたこと。
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撹拌棒が回転している時に撹拌機の内部に手を入れたこと。
なお、災害発生後の状況から見ると、撹拌機内部底部に溜まったコンクリートには、手で取り除かれたことを示す痕跡はなかったので、被災者は、撹拌棒を洗浄する時に、回転する撹拌棒に近付き過ぎたものと推定される。
【対策】
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撹拌機の清掃を行う場合には、撹拌棒の回転を停止させて作業を行うこと。
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撹拌棒の回転を停止して作業を行うことの手順を明確にし、徹底すること。
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事業者自身が安全管理について研鑽するとともに、関係作業員に対して、定期または随時に安全教育を徹底すること。
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撹拌機の本質安全化について検討し、コンクリートポンプ車の構造等を改善すること。


