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労働災害事例:ローラー
分類:ローラー
道路舗装工事において移動中の締め固め機が転倒。
【発生状況】
道路舗装工事現場において、路盤の転圧に使用していた締め
固め機械がスリップして転倒した。
被災者は、マカダムローラーを工事現場から約400m下った
ところにある平地に運ぶために運転をしていた。
下り勾配が11度の急カーブを曲がったところで、運転者は
マカダムローラーを一旦停止させ、後進を試みたとき、車
輪が空転して機体がスピンし、進行方向に対して180度反
転した状態のまま道路の下方に降下し続けた。
マカダムローラーは、それから約30m降下した地点の路肩
に突出していた岩石に乗り上げて転倒し、運転者は投げ出
されてローラーの下敷きとなり死亡した。
【原因】
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急勾配な路面に砕石が散乱しており、滑りやすい状況にあったこと。
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無理な運転操作によって、ローラーがより不安定な状態となったこと。
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ローラー搬送についての作業計画がなかったこと。
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誘導員の配置等が行われていなかったこと。
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安全教育が実施されていなかったこと。
【対策】
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車両系建設機械を自走することが危険な場所では、運搬車を使用すること。
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車両系建設機械が自走して移動する場合は、運行経路の安全を確保すること。
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車両系建設機械の搬送に当たっては、作業計画を定めて必要な安全対策を講じること。
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安全管理体制を整備し、活動の活性化を図ること。
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作業員等に対する安全教育を実施すること。


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